2023年2月11日、プロ野球のヤクルトや巨人で投手として活躍した、宮崎県都城市出身の入来智さんが10日夜、市内で車を運転中に交通事故で亡くなったというニュースが流れました。
急なことで、日本中に衝撃が走りました。いったいどういう状況なのでしょうか?
事故が起きた場所は、信号機のない見通しのよい交差点だったということですが、事故の原因について調べてみます。
事故原因はコリジョンコース現象だったのか?
コリジョンコース現象とは?
コリジョンコース現象とは、錯覚が引き起こす事故原因のひとつです。
周囲に田畑が広がっている見通しのよい交差点で、白昼にもかかわらずクルマ同士の出合い頭の衝突事故が起きることがあります。
こういった事故には、「コリジョンコース現象」が深くかかわっていると言われています。
コリジョンコースとは直訳すると「衝突進路」。つまりそのまま進むと衝突するよ、という意味だそうです。
コリジョンコース現象の特徴は、ドライバーが相手のクルマが近づいていたことに気づかない、あるいは止まって見えてしまうことにあります。たとえば、直角に交わる見通しのよい交差点に、同じ速度で同時に接近する2台のクルマがあったとします。そのとき、相手のクルマは常に斜め45度で進み続けます。するとドライバーは近づいてくるクルマを止まっていると認識し、注意を払わなくなってしまいます。
引用元:JAF
人間の視野には、物の色や形をはっきり認識できる「中心視野」と、色や形の違いや動かないものは認識しづらい「周辺視野」があります。ドライバーは横から近づくクルマを「周辺視野」でとらえやすいため、交差車両が同じ速度・同じ角度で近づいてくると、クルマが動いていないように見えて、直前まで危険を認識できず衝突してしまうことがあります。
引用元:JAF
このように説明されても、実際に経験してみないとなかなか想像できません。
コリジョンコース現象の実験動画
コリジョンコース現象は、田園地帯など、見通しのいい交差点で事故が多発しているそうです。
近づくクルマが止まって見える?危ないコリジョンコース現象
今回の入来智さんの交通事故が、コリジョンコース現象だったのかどうかがわかるのは、まだこれからだと思います
入来智さんの交通事故の報道
入来智さんの交通事故の報道
警察によりますと、2月10日午後10時前、宮崎県都城市の市道の交差点で、車どうしが出会い頭に衝突する事故がありました。
引用元:NHK
この事故で、車を運転していた都城市の介護士、入来智さん(55)が頭を強く打つなどして病院に搬送され、およそ2時間後に死亡しました。
現場は信号機のない見通しのよい交差点で、警察が事故の原因を詳しく調べています。
入来智さんは元プロ野球投手
入来智さんのプロフィール
入来 智(いりき さとし)
生年月日:1967年6月3日
年 齢:55歳(没)
出身地:宮崎県都城市
身 長:178cm
兄 弟:入来祐作(いりき ゆうさく)
入来智さんは都城市出身の元プロ野球投手で、当時の近鉄や巨人をへて、ヤクルトにテスト入団した2001年のシーズンに10勝を挙げる活躍を見せ、チームの日本一に貢献しました。
巨人に在籍した際には、現在、オリックスの投手コーチを務める弟の入来祐作さんとともに「入来兄弟」として注目されました。
まとめ
今回は、プロ野球のヤクルトや巨人で投手として活躍した、宮崎県都城市出身の入来智さんが、交通事故で亡くなったというニュースを取り上げました。
入来智さんは、まだ55歳という若さだったということで、とても残念です。
入来智さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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