落語家の笑福亭笑瓶(しょうふくてい しょうへい)さんが、2023年2月22日午前、急性大動脈解離のため亡くなったという報道が流れました。66歳でした。
死因は急性大動脈解離だったということなのですが、笑福亭笑瓶さんが急性大動脈解離を発症したのは、2回目になります。
急性大動脈解離とはどういう病気なのでしょうか?
前回はなぜ助かって、今回はなぜ助からなかったのでしょうか?調べてみたいと思います!
急性大動脈解離とは?
急性大動脈解離とは、どういう病気なのでしょうか?
急性大動脈解離とは?
急性大動脈解離とは、心臓から背中を通ってお腹にかけて走行している大きな血管の大動脈が、何らかの原因で解離してしまう病気です。解離性大動脈瘤や大動脈解離とも呼ばれています。
引用元:宇都宮記念病院
大動脈の解離とは、動脈を構成する内膜・中膜・外膜の3つの層のうち、一番内側の内膜に亀裂が入ったり穴が開いたりして内壁の中に血液が流れ込んでいる状態です。解離が起こると、過去に経験したことのないような激しい痛みを伴います。
急性大動脈解離は近年増加傾向にあり、突然死のリスクが高い病気として注目されています。急性大動脈解離は、前兆症状がなく突然発症するのが特徴です。放置すれば発症後48時間以内に50%、1週間以内に70%、2週間以内に80%の割合で死亡すると言われています。そのため、発症後は早期の治療が大切です。
引用元:宇都宮記念病院
上行大動脈瘤も原因の一因?
上行大動脈瘤とは?
笑福亭笑瓶さんは、2015年12月の急性大動脈解離から回復された後の取材で、次のように語られています。
上行大動脈瘤とは、胸部の横隔膜より上にある大動脈がコブのように膨らんだ状態で、破裂したら命にかかわる怖い病気だそうです。実は以前、番組の企画でMRI検査を受けたとき、「上行大動脈瘤の恐れがあるから、年に1回は検査したほうがいい」と言われていて、それを思い出したんです。
引用元:HEM-Net
この笑福亭笑瓶さんの上行大動脈瘤の恐れがあるというのは、急性大動脈解離と関係があるのでしょうか?
大動脈瘤と大動脈解離は違う病気
大動脈瘤と大動脈解離は違う病気だそうです。
大動脈瘤も大動脈解離も同じように大動脈が大きくなる病気で、同じような手術を行いますが、病気としては違うものです。
引用元:国立循環器病研究センター
大動脈は内膜、中膜、外膜の3つの層に分かれています。3つの層がそのまま膨らむのが大動脈瘤ですが、内膜にできた傷(エントリー)から中膜の中に血液が流れ込んで裂けてしまい、大動脈の薄い壁の中に血液が流れ込むことで二つの血液の流れる道(真腔と偽腔)ができる状態を大動脈解離といいます。
前回の急性大動脈解離とは何が違った?
笑福亭笑瓶さんは、2015年12月にもゴルフのプレー中に急性大動脈解離を発症してドクターヘリで救急搬送されたことがあります。そのときは、約2週間入院していました。
前回発症したときは、2週間の入院だったのですが、今回はなぜ助からなかったのでしょうか?
何か状況が違ったのでしょうか?
1度目(2015年)の急性大動脈解離
笑福亭笑瓶さんが、1度目に急性大動脈解離を発症した場所は、千葉県のゴルフ場だったそうです。
ドクターヘリが到着するまでの時間は、5分くらいだったらしく、ゴルフ場内の芝生の上に着陸できたので、短時間に病院に搬送できたそうです。
救急車だったら、病院に到着するのに何十分もかかっていたでしょう。救急車の中で大動脈が破裂してしまって、手術しないといけない状況になっていたかもしれない。だから、ドクターヘリのおかげで今があると思います。
引用元:笑福亭笑瓶さんのコメント
病気は上行大動脈瘤でなくて、急性大動脈解離でした。血圧が上がっていて動脈が破裂するかもしれない状況でしたが、結局、手術はせず、2週間入院して1月14日に退院しました。
短時間で病院に運ぶことができたのが良かったのだと思います。
今回(2023年)の急性大動脈解離
今回、笑福亭笑瓶さんが急性大動脈解離を発症した場所はどこだったのでしょうか?
急性大動脈解離を発症した状況や搬送された病院など詳しい情報は、今のところ発表されていないようです。
今回は、病院に搬送されるのに時間がかかってしまったのかもしれません。
笑福亭笑瓶のプロフィール
笑福亭笑瓶さんのプロフィールをご紹介します!
笑福亭 笑瓶(しょうふくてい しょうへい)
本 名:渡士 洋(とし ひろし)
生年月日:1956年11月7日
没年月日:2023年2月22日(66歳没)
出身地:大阪府
身 長:168cm
血液型:O型
趣 味:ゴルフ、家具
出身大学:大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業
所 属:太田プロダクション
笑福亭笑瓶さんは、1980年大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業後、笑福亭鶴瓶に弟子入りし、一番弟子となっています。よし子ちゃんのものまねなど親しみやすい芸風で全国的に人気となり、テレビやラジオのレギュラー番組で活躍しました。
まとめ
今回は、落語家の笑福亭笑瓶さんが、2023年2月22日午前、急性大動脈解離のため亡くなったことをお伝えしました。
死因が急性大動脈解離だったということで、詳しいことはまだ発表されていないようです。
笑福亭笑瓶さんが、入院されたなどという情報もありませんでしたので、みなさんも驚かれたと思います。
もう、笑福亭笑瓶さんをテレビで見られないと思うと、とても残念です。
笑福亭笑瓶さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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