音楽家の坂本龍一さんは、2021年1月、2020年に直腸がんが見つかり、現在治療中だということを発表しました。
治療をしながら、お仕事は続けているそうで、2022年12月には、ネットでコンサートを配信するための作業を行っているそうです。
そんな坂本龍一さんは、いつごろ「がん」になってしまったのでしょうか?
これまで経緯を見ていきたいと思います。
坂本龍一の「がん」はいつから?
坂本龍一さんは、2014年6月下旬に病院で中咽頭がんと診断されました。
「2014年6月にがんだと告知されました。治療はなかなか厳しく、人生初と言っていいほどの痛みを経験して…………なかなか手強い相手ですね。」
引用元:坂本龍一さんの言葉
がんの告知は、相当ショックだったそうです。
坂本龍一さんは、2014年6月に「がん」と告知されて、7月から9月の約3ケ月間治療をしました。
それから、半年から1年後にお仕事に復帰されたそうです。
坂本龍一に新たな「がん」が見つかる!
新たな「がん」の発見
坂本龍一さんは、2021年1月、直腸ガンおよび転移巣の手術を受けたことを発表しました。
2014年に患った中咽頭ガンはその時点で寛解していましたが、2020年に新たにガンが発見されたのだといいます。
坂本龍一さんの「無事手術を終えて現在は治療に励んでいます」「治療を受けながら出来る範囲で仕事を続けていくつもりです」というコメントで、多くのファンは安心しました。
しかし、実際の病状は、想像できないほど深刻なものだったようで、医師からは、「余命半年」といった衝撃的な言葉まで出ていたらしいでです。
何もしなければ余命半年
坂本龍一さんが直腸ガンを告げられたのは、かかりつけのニューヨークの病院でのことでした。
2014年に発覚した中咽頭ガンはその後、晴れて寛解したものの、2020年6月にニューヨークで検査を受け、直腸ガンと診断されてしまいました。
治療を始めて数ヶ月が経っても、なかなかガンが消えません。
同じ年の12月に日本での仕事があり、その頃、物忘れの多さに悩んでいたこともあって帰国ついでに脳の調子を調べておこうと思い、11月中旬から2週間の隔離を経て人間ドックを受けました。
そうしたら、脳は正常だったのですが、あろうことか別の場所で異変が見つかってしまった。直腸ガンが肝臓やリンパにも転移しているというのです。
日本の病院で最初に診てくださった腫瘍内科の先生には、「何もしなければ余命半年ですね」と、はっきり告げられました。
既に放射線治療で細胞がダメージを受けているので、もうこれ以上同じ治療はできないと。
「強い抗ガン剤を使い、苦しい化学療法を行っても、5年の生存率は50%です」と言います。きっとそれは、統計に基づいた客観的な数字なのでしょう。
「ステージ4」6回にわたる手術
結局、坂本龍一さんは、別の病院を受診します。
しかし、そこでも深刻な状況であるという判断は同じだったようです。
紹介先の病院でセカンドオピニオンを聞いたところ、転移があるという時点で、ステージ4に認定されてしまうそうなんですね。
しかもその後の検査で、肺にもガンが転移していることがわかり、はっきり言って絶望的な状態です。
そして、年が明けて2021年1月に、まずは直腸の原発巣と肝臓2か所、さらにはリンパへの転移を取る外科手術を受けることになりました。
当初、12時間ほどを予定していた手術は、結果的に20時間もかかったそうです。
公式HPで「無事手術を終え」とコメントしたのは、この手術直後ということになります。
しかし、実際の治療はこれで終わりとはならなかったのです。
ただ、これでようやく最後だと思ったのですが、どうもまだ病巣は残っており、さらに増殖しているらしい。
先生からそう聞かされたときは、さすがにガクッときたそうです。
あとはひとつひとつ手術で取るのではなく、薬で全身的に対処するしかないらしいです。
坂本龍一さんは、「終わりの見えない闘病生活ですね。」と語りました。
現在の心境について
坂本龍一さんは、現在の心境を次のように語っています。
「ぼくは40歳を過ぎる頃までは健康のことなんて一切考えず、野獣のような生活をしてきました。その後、視力が落ちて自分の身体と向き合わざるを得なくなり、野口整体やマクロビオティックのお世話にもなりましたが、西洋医療の薬を日常的に飲み始めたのは、60代で最初のガンが発覚してからです。きっと、ガンになったのも何か理由があるのだろうし、結果的にそれで亡くなってしまっても、それはそれで本来の人生だったんだ、と達観している部分もある。」
引用元:坂本龍一さんの言葉
今となっては、どうしようもなということかもしれません。
2021年1月21日に発表されたコメント
坂本龍一さんは、2021年1月21日、2020年に直腸がんが見つかったことを所属レーベルを通じ公表しました。
手術は成功し、現在順調に治療をしているということです。
発表されたコメントはこちらです。
坂本龍一さんは、「ガンと闘う」のではなく、「ガンと生きる」という表現をしています。
坂本龍一さんの正直な気持ちの表れでしょうか。
坂本龍一のピアノ・ソロ・コンサート
坂本龍一さんは現在、体力的にコンサートが行えない状況のようです。
坂本龍一さんは、「ライブでコンサートをやりきる体力がない。この形式での演奏を見ていただくのは、これが最後になるかもしれない」と語っています。
坂本龍一さんは、1日1曲ずつ収録を行い、それを編集し、配信することにしたそうです。
坂本龍一さんは、2022年12月11日(日) MUSIC/SLASHで世界に向けて配信します。
詳しくは、下記をご覧ください。
#坂本龍一 のピアノ・ソロ・コンサート
— commmons (@commmons) October 24, 2022
Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022
2022年12月11日(日)
MUSIC/SLASHで世界に向けて配信
坂本龍一のプロフィール
坂本龍一さんのプロフィールをご紹介します!
坂本龍一(さかもと りゅういち)
生年月日:1952年1月17日
年 齢:70歳(2022年12月現在)
没年齢:71歳(2023年3月28日没)
出身地:東京都中野区
血液型:B型
最終学歴:東京芸術大学大学院修了
職 業:作曲家、編曲家、ピアニスト、俳優、音楽プロデューサー
3歳からピアノを、10歳から作曲を学ぶ。
78年YMO結成、83年「戦場のメリークリスマス」に出演し、映画音楽を担当。88年「ラストエンペラー」で米アカデミー作曲賞受賞ほか。
まとめ
現在、がんの治療中の音楽家の坂本龍一さん。
今回は、そんな坂本龍一さんが、いつごろ「がん」になって、その後、どういう状況なのかについて調べてみました。
坂本龍一さんは、体力的も弱ってきているようなのですが、なんとかファンのみなさんに音楽を届けようとがんばっておられるようです。
できるだけ長く音楽活動を続けてもらいたいです!
追記(令和5年4月2日)
坂本龍一さんが、2023年3月28日に都内の病院で亡くなられたことが、4月2日にわかりました。
昨年12月にソロコンサートを行ったばかりでしたので、突然という印象で、ファンの方々のショックも大きいと思います。
安らかにお眠りください。
坂本龍一さんのご冥福をお祈り申し上げます。
コメント